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  1. 尿が出ない

疾患情報

尿が出ない

尿が出ない・量が少ない

健康な人の尿量は、気温や水分摂取量にもよりますが、成人男性で平均して1500ml、女性で 1200mlですが、これが 400ml以下に減ると、乏尿と言います。また、乏尿よりもさらに尿量が低下し、50ml以下になった状態を無尿といいます。乏尿の原因は、腎炎、ネフローゼあるいは心不全などが考えられます。 無尿とは、腎臓で全く尿が作られない場合や、何らかの原因で尿が生成されなくなったことです。大量出血、ショックなどで血圧低下などがあると尿が生成できないことを、腎前性無尿と言います。薬物や腎毒性物質などで腎臓が尿生成できなくなったことを、腎性無尿といいます。

 

 

尿が出ない・出にくいなどの原因

「尿が出にくい」「尿をするのにお腹に力を入れる」といった排尿症状は、膀胱から尿道出口への尿の通過が妨げられる場合(通過障害)、あるいは膀胱がうまく収縮できない(膀胱収縮障害)場合に起こります。通過障害で最も頻度の高いものは男性における前立腺肥大症です。また、男性女性ともにメタボリック症候群に伴う膀胱の血流障害や加齢による膀胱の筋力低下、尿道狭窄といった病気が隠れている場合もあります。以下に排尿障害が主に起こる病気についてご説明いたします。

 

【前立腺肥大症】
70歳以上の男性の70%以上は前立腺肥大を有し、その約25%は治療を必要とする症状があります。前立腺肥大の症状として、頻尿(トイレが近い)、残尿感(排尿後なのにまだ残っている感じがある)、尿の勢いが弱い、お腹に力を入れないと尿が出ないなどがあります。  前立腺とは、男性だけに存在する臓器であり、膀胱のすぐ下、尿道を取り囲む位置にあり、クルミ大の大きさです。前立腺が肥大すると、尿道が圧迫され色々な排尿トラブルが起こります。  前立腺肥大の原因ははっきりとはしていませんが、食生活の欧米化や、加齢による男性ホルモンの低下によって、不足した男性ホルモンを取り込もうとして前立腺が肥大するのではないかと推測されています。そのため、前立腺肥大症は男性にとって、誰にでも起こりうる病気です。 前立腺肥大と前立腺がんは関連のない病気ではありますが、男性で排尿困難のある場合には、前立腺がんのチェック(PSAの測定・血液検査)も受けることをお勧めします。

 

【前立腺がん】
前立腺がんは50歳代から急速に増え始め、発生の平均年齢が70歳代という高齢男性にみられるがんです。前立腺がんは加齢により男性ホルモンのバランスが崩れたり、前立腺の慢性的炎症、食生活や生活習慣などの要因が加わって発生するといわれています。 前立腺がんは、初期に自覚症状がほとんどなく、がんが膀胱や尿道を圧迫して、排尿障害が起きた時にはかなり進行していることが多く見られます。そのため、前立腺がんの治療は、症状が出る前にがんを発見することが最も大切のため、定期的にPSA検査を受けることが必要です。

 

【神経因性膀胱査】
神経因性膀胱とは膀胱につながる神経が様々な原因で障害され、排尿に困難をきたす状態をいいます。 その原因としては、外傷性脊髄損傷、脳血管障害、脳腫瘍、糖尿病性神経障害、多発性硬化症、パーキンソン病、腰部椎間板ヘルニアや脊椎管狭窄などがあります。また、子宮がん、直腸がんなどの骨盤内手術による末梢神経の損傷でもおこります。

 

【尿路結石】
ショウ酸カルシウムや尿酸などが主として腎で結晶となり、それの大きくなったのが結石です。腎から出てきて尿管などにつまると腰背部に痛みを感じるようになります。

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