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  1. 感染性胃腸炎

疾患情報

感染性胃腸炎

感染性胃腸炎とは

感染性胃腸炎とは、主にウイルスなどの微生物を原因とする胃腸炎の総称です。
原因となるウイルスには、「ノロウイルス」、「ロタウイルス」、「サポウイルス」、「アデノウイルス」などからの経口感染によって起こり、主な症状は腹痛、下痢、嘔吐、発熱などの症状をきたします。
「ロタウイルス」、「アデノウイルス」による胃腸炎は、乳幼児に多く見られます。これらの胃腸炎は、症状のある期間が比較的短く、また、ウイルスの種類によって異なる治療が行われることも通常はないため、ウイルス検査を行うことなく、流行状況や症状から「感染性胃腸炎」として診断されることがあります。ノロウイルスによる感染性胃腸炎は、人から人へ感染する場合と、汚染した食品を介しておこる食中毒に分けられます。
合併症としては、脱水と電解質異常で、二次的に急性腎不全、ショック、重症不整脈などが起こることもあります。

 

 

 

感染経路

感染した人の便や吐物に触れた手指を介して、ウイルスが口に入った場合やウイルスを取り込んだカキやシジミなどの二枚貝を生で又は不十分な加熱処理で食べた場合などが考えられます。また、感染した人が十分に手を洗わずに調理した食品を食べた場合や、感染した人の吐物やふん便が乾燥して、細かな塵と舞い上がり、その塵と一緒にウイルスを吸い込んだ場合が、感染経路となります。
ウイルスや細菌が体内に入ったとしても、感染する人と感染しない人がいます。それは感染症の抵抗力となる免疫力が違うからです。免疫力が弱っていれば、体内に入ってくる細菌が悪さをするのを止められず、胃腸炎を発症してしまいます。

 

 

 

感染性胃腸炎の治療

対症療法が中心となります。脱水を防ぐために、水分補給をしっかり行ない、消化に良いうどんやお粥などを摂取し、きちんと休養をすることです。
下痢の場合は、整腸剤、吐気や脱水に対しては、吐き気止めや点滴を行ないます。下痢が続く場合は、下痢止めは使用せずに整腸剤などの薬剤を使って胃腸の調子を整え、胃腸内に留まっている細菌やウイルスの排出を促していきます。
原因となっている細菌やウイルスによって異なりますが、短くて2~3日、長くて1週間程度で回復します。症状がなくなっても、便の中には1週間ほどウイルスが排泄されますので、感染予防はしっかりと行ないましょう。

 

 

 

感染予防のポイント

手洗いをきちんと行うことが大切です。特にトイレの後、調理や食事の前には、その都度、石けんと流水で十分に手を洗いましょう。
吐物やふん便は、次亜塩素酸ナトリウム(塩素系の漂白剤)を使用し、適切に処理しましょう。吐物やふん便を処理する際は、使い捨ての手袋、マスク、エプロンを着用し、処理後は、石けんと流水で十分に手を洗いましょう。

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