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スタッフブログ 2023.11.01
秋の行楽
いつもスタッフブログをお読みいただき、ありがとうございます。
皆さんいかがお過ごしですか。
今年の秋は夏日が続いたり、急に寒くなったりと気温の変化が大きいですね。昼間は暑くても、朝晩は涼しく、徐々に冬に向かっている感じがします。寒暖の差が大きいと、紅葉が進むと言われていますね。 私はこの時期、鉄道会社の京都の紅葉のCMが放送されると、今年もまた紅葉の季節が来たなと実感します。歴史ある建造物と紅葉のコントラストはとても綺麗で、何度見ても飽きることはありません。
ところで、皆さんはなぜ葉の色が変化するのかご存じですか?
紅葉は、木が冬に向けて葉を落とす前の準備です。葉を落とす理由は、冬になると乾燥して水分量が減り、気温も下がるため、木の活動は弱まり十分に活動できません。そのとき葉を付けていると、貴重な水分がさらに減ってしまうので、木は自身を守るために葉を落とすのです。木が葉を落とす前になると、葉に水や養分を運ぶ管の働きが弱まります。葉と枝の間に壁を設け(離層)、離脱によってできた傷口から水が失われたり、有害微生物が侵入したりするのを防いでいます。春夏の気温の高い時期、葉は多くの日光を浴びて、自らの葉緑体から栄養分を作り出します。これを光合成と呼びますね。木が枝と葉の間に壁(離層)をつくっているときには光合成が止まり、緑色のもとである葉緑素が分解されます。葉緑体には2つの色素、緑色の葉緑素(クロロフィル)、黄色の色素(カロチノイド)の2つがあります。葉緑素の色が濃いので、ふだん黄色は隠れて目立ちません。.葉緑素が消えると、緑色だったときには隠れて目立たなかった黄色の色素(カロチノイド)が見えて、まず黄色い葉になります。その後、光合成で葉に残されていた糖類が変化してアントシアンという赤い色素になります。赤の色が濃いので、また黄色は隠れて目立たなくなります。こうして、紅葉も終わりに近づくと木の枝と葉の間には壁(離層)ができあがり、葉は落ちます。
葉の種類によって、もつ色素は異なります。モミジのように緑→黄→赤と変化する葉もあれば、イチョウのように緑→黄と変化して散る葉もありますね。イチョウが黄色になるのは、モミジと同じく、葉緑素が消えて黄色(カロチノイド)が目立つことによる変化です。イチョウは赤(アントシアン)が作られないので、赤くならずに散ります。また、茶色くなる葉は茶色の色素(フロバフェン)が作られることにより色が変化します。色素によりいろいろな色に変化するのですね。
今年の秋は、全国的に気温が高めです。紅葉の見頃時期は全国的に平年並みか平年より遅くなると見込まれています。紅葉狩りは古くから親しまれてきた秋の行楽です。紅葉の見頃は例年10月~12月の地域が多いですが、場所によって異なるため、お出かけ前に情報をチェックした方が良さそうです。家族や友人と、そして一人でも楽しめる紅葉狩り。今年はどこへ行くか考えるだけでも楽しそうですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。