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  1. 日本人の心配性は生まれつき?

スタッフブログ

スタッフブログ 2023.03.29
日本人の心配性は生まれつき?

 いつもスタッフブログをご覧いただきありがとうございます。

  
  桜も例年より早く満開となり本格的な春の訪れを感じるようになってきました。今年はコロナで制限されていた行動や各種イベントも緩和され、やっと日常がもどりそうですね。  
 イベントと言えば、コロナで延期になっていたWBCが6年ぶりに開催され、なんと日本(侍ジャパン)が見事に優勝。日本中が興奮にわき熱気にあふれた2週間となりました。
 
 先日、医療雑誌をよんでいると、面白いことが書かれていました。WBCのように多くの国が集い、極限状態の緊張感の中で競い合うスポーツでは、ゲーム運びやプレーの細部にもその国のお国柄が色濃く出て、それが遺伝子レベルで強い影響を受けるというのです。私は、国民性というものは、その国の長い歴史や文化、慣習や風習などで後天的に作り上げられるものとばかり思っていたので驚きました。その遺伝子というのが、セロトニントランスポーター(SERT)遺伝子で、皆さんがメディアなどでよく耳にする「幸せホルモン・セロトニン」の濃度を調節するものです。話が堅苦しくなって申し訳ありませんが、SERT遺伝子には、セロトニン量が多くなるL型と少なくなるS型があり、その組み合わせ(LL型、LS型、SS型)によってセロトニンの量が変化し(LL型>LS型>SS型)、これが人の性格に大きな影響を及ぼすそうです。セロトニンが少なくなるSS型の遺伝子を持つ人は不安傾向が強く心配性で、逆にLL型の人はストレスに強く楽観的、かつ大胆な行動をとるといわれているそうです。そしてこのL型とS型を持つ割合が国や人種によって大きく異なり、前述の国民性に影響するというのです。では私たち日本人はというと、ご想像の通り実に98%の人がS型の遺伝子を持ち、中でも65%の人はSS型だといいます。ちなみにL型を持つ割合は、アフリカ>欧米>アジアの順で、特に日本のLL型の割合は僅か2%程度しかないそうです。これをみると日本人の心配性は、元来生まれ持ったものようですね
 
 筆者も言っていますが、この心配性や不安症も裏を返せば慎重・細心ということになり、日本が世界から注目されている時間の正確さ、細部までこだわる技術力の高さ、きめ細やかな気遣いなども、この遺伝子が影響しているのかもしれません。これを活かし、世界から信頼され世界をリードする日本になってほしいものです。
 
 WBC中継を心配で見ていられなかった私はSS型かも・・・
 

  
 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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