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  1. 想像力

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スタッフブログ 2021.05.31
想像力

いつも結城病院スタッフブログをお読みいただき、ありがとうございます。

ある日の我が家での一場面。3歳の息子がイタズラをしたため、妻に叱られていました。

いつもなら「ごめんなさい」を言えるのですが、彼なりの理由があるらしく全く引かない。

納得がいかない息子が妻に対して手をあげたため、私が注意しました。

〇私「相手の気持ちを考えなさい。自分がやられたら痛いでしょ?」

  • 息子「僕はママじゃないからわからない」

〇私「じゃあ、同じ事やられてもいいの?」

  • 息子「嫌だ。」

〇私「そうでしょ?やられた人の気持ちを考えないとね。」

我が家では、人の感情、社会生活で一番大切な事は想像力であると思って教育しています。自分の言動が周りにどう影響するのか、逆の立場ならどう思いどう考えるのか。私自身もハッと思い返す場面があります。

私たち医療従事者が向き合う場面は、患者様やご家族が幸せな時は少なく、身体的、精神的苦痛を伴っている方が多いです。そんな方々に対し、本当に想像力を働かせ適切な対応が出来ていたのか近頃よく考えさせられます。

というのも、私事ですが、ここ数年病を患い入退院や休職を余儀なくする日々が続きました。入院先でたくさんの医療従事者の方々から援助を受けました。ありがたかったのと同時に、本当にこの立場にならないと、求めている援助や感情はわからないと実感しました。そして、今まで提供してきた医療においての私の言動は、十分な想像力が伴っていたのかと考えるようになったのです。

無論、全ての医療従事者が患者様と同じ経験を出来るはずもなく、そこで大切なのは寄り添うための「想像力」につきると思うのです。全てを理解する事は困難だと認識した上で、相手を理解しようとし続ける力がこの「想像力」であり、我々医療従事者に求められる力の一つではないでしょうか。

我々結城病院の理念は、「知識と技術をもって治療し、心をもって癒す。」であります。この理念の遂行の為には目の前にいる患者様に対する「想像力」が重要だと思うのです。

息子とのやりとりからまた一つ大切な事を気づかせてもらいました。

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