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  1. スタッフブログ

 いつもスタッフブログをお読みいただき、ありがとうございます。

 

 毎日暑い日が続いておりますが、このブログをお読みいただいている皆さま、いかがお過ごしでしょうか。夏は、お盆に普段お会いできない親族の方と再会できたり、のちに心に残る思い出となるような体験ができる、貴重な夏休みの期間でもありますね。そんな夏のあいさつには、「こんにちは!暑い日が続きますが、お元気ですか?」、「夏バテしないように、夏の美味しいものたくさん食べて気を付けましょうね」などがありますが、私はこのような、季節に応じたあいさつを交わすのが好きです。それは、こうした声かけの中に、お互いが日々の中で共通して体験している「暑さ」へのいたわり、つまり相手への温かな関心が込められていると感じるからです。

 

 ここで、表題にある「ケア」という言葉について、少し触れてみたいと思います。いつも私は、学生時代に学んだ医療倫理という科目の中で、普段は哲学をご教授されている加藤直克先生のケアという言葉の語源の話を思い出します。加藤先生はcareの語源について以下のように紹介しています。「ケア(care)」は、古英語の caru または cearu に由来すると言われています。これらは「心配」「悲しみ」などを意味し、もともとは「談話」「呼び声」「叫び」といった、“誰かに向けて心を注ぐ行為”に関連する言葉だったようです。 時代の流れの中でさまざまに意味が変化し、15世紀ごろには「世話・保護」、16世紀には「心配事」といった意味で使われるようになりました。また、動詞としての care は古英語 carian に由来し、「心配する」ことを基本としながら、13世紀ごろには「気にかける」、14世紀ごろには「好む」という意味でも使われるようになったそうです。 現在でも使われる “careful” という単語には、「気をつける」「注意深い」といった意味がありますね。これも、相手や自分を大切に思い、心を向けるという意味が込められていると考えられます。

 

 さて本題に戻りますが―― 誰もがうだるような暑さの中にあっても、「今日も暑いですね、お変わりないですか?」、「何か冷たい美味しいものでも食べたいですね」といった、ちょっとしたねぎらいや気づかいの言葉を交わすこと。それは、お互いを気にかけ合う“あいさつというケア”だと、私は感じています。こうした小さな声のかけ合いが、暑い夏をほんの少しでも気持ちよく乗り越える力になると私は信じています。

 

 どうぞ皆さんも、お身体にお気をつけて、今年の暑い夏も、元気にお過ごしいただけますように。
 最後に一言、 Take care of yourself. そして、ご紹介した加藤直克先生のご著書も紹介させていただきます。

〈引用参考文献〉
平山正美・朝倉輝一編:ケアの生命倫理,第6章 ケアとは何か クーラ寓話を手がかりとして 加藤直克,pp.107-109,日本評論社,第一版第一刷,2004.

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 今年も連日暑い日が続いており毎日のように熱中症警戒アラートが発表されております。令和7年6月1日より職場における熱中症対策が義務化となり、熱中症対策のリーフレットなどが掲示されていますが今回は熱中症予防に向けて「暑熱順化」と「お年寄りや障害のある方の熱中症予防ポイント」についてお話させていただきます。

 

 「暑熱順化」とは体が暑さに慣れることです。暑熱順化により早く汗が出るようになり、体温の上昇を食い止められるようになります。暑い日が続くと体は次第に暑さに慣れて暑さに強くなりますが、数日暑さから遠ざかると暑熱順化の効果はなくなると言われています。梅雨明けやお盆明けなど休みの間に暑熱順化が戻ってしまう場合があります。また帰省や移動などで疲れている場合、より熱中症に注意が必要です。

 
 暑熱順化トレーニングの方法の例として、筋トレやストレッチ、歩くなど、適度に汗をかく運動を30分ほど行うことが良いとされていますが、運動が難しい方は、入浴やサウナでもよいそうです。暑熱順化できてないタイミングで暑い環境で作業をしたり出かけたりする予定がある方は、2週間ほど前から日常生活の中で無理のない範囲で汗をかくようすることが重要です。

 

 次に「お年寄りや障害のある方の熱中症予防のポイント」についてですが、ご自身で熱中症予防ができない場合は介助者の方やご家族の方が対策を講じることが重要です。基本的なことではありますが以下の点に注意が必要です。
① 「日傘・帽子の着用」
歩行器や車椅子で移動される方は日傘の利用が難しいため、短時間の外出でも帽子着用を促しましょう。
② 「水分補給」
のどが渇いていないと水分を控える方が多いですが、のどが渇く前に水分補給を促しましょう。
③ 「通気性の良い服装で外出」
病院や施設での生活が続いており通気性の良い服がない方や、エアコンの風が寒いと厚着を好まれる方もいらっしゃいますが、外出時には通気性の良い服装を準備しましょう。

 

 これからも暑い日が続くと思われますが、ご自身やご家族も含めすべての方が熱中症にならないよう基本的な事から予防に取り組みこの夏を安全にお過ごしください。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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 洋画を見るときは、吹き替え版ではなく字幕版を選ぶことにしている。これは元の俳優の声や雰囲気が、吹替を担当する声優のイメージになってしまうような気がして惜しいと思うからだ。だがいつも見てて感心するのは翻訳者のセンスである。受験英語のレベルでは文字どおり「話に」ならないが、後になってどんな単語を何と訳したか知るたびに、自分にはなかなかできない技だとつくづく思う。

 

 「ダーティ・ハリー」シリーズはクリント・イーストウッドが5作続けたヒット作だが、手っ取り早く銃で片を付けてしまう小気味よさが好きで、私は全作見てきた。彼の役柄そのものだと思うのが「泣けるぜ」というハリー刑事のつぶやきである。この「泣けるぜ」が実際に英語で何と言っているのか、私の粗雑な耳では判別できなかったが、”marvelous”(素晴らしい)だったり“Swell…”(胸いっぱいになる)だったりするらしい。これらの単語を「泣けるぜ」と大学受験の解答に書いたらバツに決まってるが、敢えて「泣けるぜ」と訳した翻訳者のセンスこそ「マーベラス」だと思う。

 

 もう一つ「ダーティ・ハリー4」の有名なキメ台詞、”Go ahead. Make my day.”もそうである。劇中では喫茶店のウエイトレスに銃を突きつけて人質にした犯人へ、自分の銃を向けながら言い放ったセリフだ。作家の村上春樹(翻訳家でもある)も何かのエッセーに、日本語で何と訳すべきか困惑した旨を書いていた。make my day・・・私の日を作る??それじゃ意味を成さない。一般的には「いい日にする」というニュアンスがあるそうで、字幕では「やれよ。望むところだぜ」とか「撃てよ。相手になってやる」と意訳していた。これならキャラクターが引き立つ名訳だと思う。

 

 余談ですがこの「ダーティ・ハリー」シリーズ、クリント・イーストウッドが毎回ハリー・キャラハン刑事役なのに対して、毎回違う役で出演している俳優がいるのをご存じですか?

 
アルバート・ポップウェルという黒人の俳優で
 第1作目:銀行強盗(キャラハン刑事により銃撃され負傷)
 第2作目:娼婦からカネを搾り取るポン引き(悪徳警官により射殺)
 第3作目:黒人過激派組織のリーダー(警察により誤認逮捕)
 第4作目:刑事で、ハリーの親友(逆恨み犯人により刺殺)
毎回ひどい目にあう役柄ですが、芸達者な人らしく、毎回それっぽい雰囲気を醸し出してくれてます。第5作目も出たかったようですが、スケジュールのバッティングで出られなかったのだとか。

う~ん残念!泣けるぜ。

 

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 今年も初夏から猛暑日が続いております、いよいよ本格的な夏の到来を感じるこの頃、いかがお過ごしでしょうか。
 先日、山形県の果物農家を営んでる実家からさくらんぼが届きました。さくらんぼは6月下旬~7月上旬に最盛期を迎えるので、春は栃木のいちご、初夏は山形のさくらんぼ、夏は茨城のメロンとフルーツを長く楽しめるこの時期を子供達も楽しみにしています。
 ここ数年の猛暑によりさくらんぼの発育にも影響が出ているようです。実家でも色付きが悪かったり、二つの実がくっついた双子果が多かったりと、頭を抱えているようですが、新品種にも挑戦し、試行錯誤しているようです。
 先日届いたのは新品種「やまがた紅王」でした。「やまがた紅王」は真っ赤に色付き、500円玉ほどの大きさにならないと「やまがた紅王」とは認められないそうです。とても粒が大きくて食べ応えがありました!

 「やまがた紅王」が有名になり、これからも、山形といえば、「さくらんぼ」がいつまでも続くようにと願っています。

 地元の山形では駅や道の駅、温泉施設などには、「さくらんぼ」「チェリー」の言葉が多種多様に使われており、ガードレールにもさくらんぼがデザインされているところもあります。
 山形県にお越しの際は、是非探してみて下さい!

 人も果物も暑さに負けてしまいそうになりますが、旬の野菜や果物を食べ、体を丈夫にし、冷房などをうまく使って暑い夏を乗り越えて行きましょう。

 

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 まずは自分の経験談を話しますが、小生がかつて救急病院で当直をしていた時のことです。認知症で寝たきり状態の高齢者が救急車で搬送されてきました。娘さんが申し訳なさそうに付き添ってきました。救急搬送されてきた方は普段一人暮らしで、ここ二、三日姿が見えないので民生委員が心配して様子を見に行くと畳の上で衰弱していたそうです。急いで隣町に住んでいる娘さんに連絡して救急車を呼んだということです。お尻から背中には床ずれができており悪臭をはなっていました。

 
 そういう患者さんの入院では発症のきっかけや今までの暮らしぶりについて答えられる人がなかなかいない、本人に話を聞こうにも衰弱して口がきけない、なんとか会話ができたとしても認知症で正確に答えられない。同居家族がおらず、近しい家族も遠方に住んでいて普段の生活がわからない。普段何の薬を飲んでいるのかわからない。

 

 このように診断の前提となる情報がわからず、これは困ったなという経験がありました。そんな時、地域包括支援センターや介護支援専門員(ケアマネジャー)と繋がっていれば家族構成、既往歴、服用している薬などさまざまな情報がもらえるかもしれません。訪問看護を利用していれば訪問看護師から的確な情報がもらえます。

 
 また入院し治療して良くなった後、いよいよ退院となった時に介護との連携がしっかりできればスムーズに退院できるし、退院後に介護施設でのデイサービスやショートステイ等を利用しながら自宅での療養生活を長く続けることができるでしょう。

 
 同樹会の職員として3か月が経ちましたが、自分が地域包括ケアシステムを担う一員として今後どのような役割を果たすべきかについてこれから考えてゆこうと思っています。

 

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 大変恐縮ではございますが、結城病院の紹介をさせて頂けますと幸いです。
 地元の近くにすぐアクセスできる、信頼できる病院があることは、その後の患者様の人生における生活の質の向上に繋がると考えます。多くの地域の住民の方に、当院の特徴を知っていただき、より身近に感じて頂けますと幸いです。

 

(当院の特徴)
◇建物:病院正門通路の街路樹の間を通過すると、西欧風のお城の様な建物が目を引きます。内部の作りも西欧基調で、待合のソファーは座り心地が良く快適に過ごせ、非常に好評です。感染対策も徹底し、掃除がしっかり行き届いており、清潔度が非常に高いです。
◇受付:入口にアテンダントが付いていますので、受付から受診までの流れがスムースです
◇診療内容:一通りの診療科の外来を揃えております。症状に応じて各専門医への受診予約をさせていただきます。手術治療は全身麻酔や腰椎麻酔を中心に、骨折手術や脊椎手術、人工関節手術、腹部・胸部手術、泌尿器手術を中心に行っております。
◇医療連携:自治医科大学や獨協医科大学、筑波大学をはじめとした高次医療機関との医療連携が取れています。大学医師の外来も多数整えており、より高度な治療が必要な患者様の対応も可能です。
◇一貫した治療の流れ:急性期病棟に入院して状態が安定した後は、慢性期病棟(包括支援病棟、回復期リハビリテーション病棟)へ移動してリハビリテーションを継続することができます。また、特別養護老人ホームや老人保健施設への入所もご案内頂けます。
◇病院食:夜勤の時は入院食と同様の食事を頂いておりますが、非常に美味しい食事です
◇医療圏:結城地区はもちろん、隣市の小山市~筑西市の患者様も沢山受診頂いております。

 
 
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 こんにちは。私の住んでいる下妻市は有数の神社がある地域です。
 

 まずは、茨城県には、2.483社の神社があります。そのうち、茨城県下妻市には、63社の神社があるそうです。これは、茨城県の神社数の2.54%にあたります。
2025年茨城県開運神社のベスト3位までのランキングを調べました。
ベスト1位:結城市の健田須賀神社 
ベスト2位:結城市の結城諏訪神社 
ベスト3位:下妻市の宗任(むねとう)神社
 

 宗任神社は、平安時代後期に陸奥国でおこった 前九年の役(1051~61年)で源頼義の軍勢に敗れた阿部宗任公を祀った神社です。
 実際に宗任神社にお参りに出かけてみました。生い茂った、たくさんの木々に囲まれて、神社の隣には川があり水が流れるせせらぎも聞こえてくる涼しげな場所に宗任神社はあります。境内には、国家「君が代」によまれている“さざれ石”があります。身も心も浄化される清らかな気を感じました。近々、御朱印集めを始めてみようかなと思います。

 
 そして、私の住んでいる地域には、各家庭で神社を祀っている家があります。実は、私の家でも「三日月神社」という神社があります。代々、その家に産まれた長男が次の代へ受け継がれていく習わしがあります。神社の管理や手入れは、その家族の仕事であり私も下妻に嫁いできてから母に教わりながら、休日には、三日月神社の掃除や周りの草むしり、植木の剪定をしながら、先祖からの受け継いだ神社を維持できるように家でも働いております。

 神社の多い地域でこれからも家族の健康と家庭円満を願い、「感謝」の気持ちで幸せに暮らしていきたいと思います。

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 先日、子どもからの要望があり、某ゲームが原作となっている洋画を鑑賞して参りました。原作となるゲームは、世界販売本数が累計3億本を突破している大ヒットゲーム。この映画の世界的な興行収入を分析するBox Office Mojoの調査によると、2025年4月28日時点での全世界興行収入は8.16億ドル(円換算でおよそ1,166億円)を突破したとのこと。ビデオゲーム原作映画の米国オープニング興行収入の最高記録を達成するなど話題になっている映画です。

 私はというと、このゲームで遊んだ経験がないため世界観も存じ上げませんし、基本的なキャラクターの名前を知っている程度の予備知識での鑑賞でしたが、ハリウッド映画らしいジョークなどもあり楽しい時間を過ごすことができました。鑑賞後、ストーリーの中で気になることがあり調べていると不思議な現象が起きているようです。

 これほど興行的な成功を収めている映画にもかかわらず、原作の世界観の再現性について批判の声が殺到し、映画口コミサイトで低評価が多数を占めるなど矛盾した現象が起こっているようです。また、ゲーム中に0.25%の確率で発生する稀なイベントの再現シーンがあるのですが、この場面で若年層の観客が熱狂的に反応し、ポップコーンを投げたり、立ち上がって主演俳優のセリフを叫んだりするトレンドが世界各地で発生。SNSでの拡散によりミーム化された影響もあり、過激な行動に出る若者がニュースとなっています。実際に発生した事件として

  • オーストラリア:上映中に消火器を噴射
  • アメリカ:子供たちが劇場内で暴れたことにより、保護者同伴でない子供の入場を禁止する措置
  • イギリス:騒動が原因で、警察が出動し、騒がしい観客を退場させる

 そのシーンの再現のためにニワトリを持ち込みSNSに投稿した観客まで登場し、主演俳優が、注意喚起のために映画館に出向くなどの騒動も話題になっています。

 

 話は変わりますが、遡ること30年以上前のことです。当時、米国の大学に籍を置いておりました。最初に籍を置いていた地方都市の大学では、娯楽といえば週末のBBQパーティー、大型ショッピングモールでの買い物、映画鑑賞程度しかありませんでした。映画好きの私は、映画鑑賞に出かける事が一番の楽しみでしたが、バケツの様な大きさのポップコーンと巨大なドリンクを両脇に抱えて映画鑑賞中に自由に会話をしたり、大声で笑ったり、叫んだりする現地の米国人達を見てカルチャーショックを受けたことを思い出しました。

 

 幸い今のところ日本では、ポップコーンを投げたり、叫んだりする観客が話題になることはないようです。何はともあれ静かな環境の中で平和的に映画を楽しめたことに感謝したいと思いました。

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 学生時代友人と二人でヨーロッパに行った。
 今でも売っているがユーレイルパスというヨーロッパ(当時のEC諸国)ならどこでも乗ることができるという切符を買った。西ドイツのボンまで行ったときにポーランドまで一晩の距離であることを知った。ショパンの生まれた国である。初めての共産圏であるが、行ってみることにした。

 

 まずドイツ国内でポーランド大使館を探すのに苦労した。今ならネットですぐ調べられるしあるいは地球の歩き方もある。ドイツの人は押しなべて親切だが、英語を話せる人はあまり多くなかったようで早口のドイツ語で一生懸命に説明をしていただいた。説明してもらったことの10分の1も理解できなかった気がするが、何とかたどり着いた。ビザを申請、翌日には受け取ることができた。西ドイツ国境からワルシャワまでの切符も購入、食料も買い求めて汽車に乗った。西ドイツの国境駅に到着、パスポートのチェックに来たのは赤いとっくりのセーターを着たお兄ちゃん一人だった。コンパートメントのドアを勢いよくあけて「Guten Tag(こんにちわ)」。パスポートを半分ほど出しかけたところで「Danke Schoen(ありがとう)」と言って行ってしまった。

 

 しばらくして汽車は動き出したが、すぐに東ドイツの国境駅に着く。ドアが開いたと思ったら制服三人組が入ってきた。一人は書類を書くために大きな板を首からぶら下げている。もう一人は上官だろう、手ぶらである。あとの一人は軽機関銃をもっており、銃口をこちらに向けて早口のドイツ語でまくしたてる。パスポートを見せたがまだ早口のドイツ語で盛んにしゃべっている。まったく言っていることが分からなくて困ったと思っていたら、同じコンパートメントの人が通行税5マルクを払えと言っているのよと教えてくれた。ただそこは東ドイツなので本来東ドイツマルクで払わなければならないのに、まだ国境を越えたばかりで東ドイツマルクなど持ち合わせてはない。西ドイツマルクならあると言ったら、それでもよろしいということになり、機関銃から解放された。後々考えると同じドイツマルクといっても西ドイツマルクのほうが圧倒的に価値が高く、あの係官は差額をポケットにしまい込んだのだろう。

 

 ベルリン経由でポーランド国境までたどり着いた。ポーランドの係官は大柄なお姉さん一人でねじ回しを一本持っての登場。コンパートメントに入るなり全員立たされた。 椅子のクッションを蹴り上げて何も入っていないことを確認、その次はねじ回しで天井の板を外し、首を突っ込んで見回している。要は西側の国からの密輸をしていないことを確かめていたようだ。汽車が動き始めてしばらくしてから今度は車掌が入ってきた。 切符かなと思っていたらなんと「Change money(ドルを売ってくれ)!」。共産主義の貧しさを実感させられた。

 

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 寒い冬が終わり桜がきれいな春も過ぎ、一年で一番紫外線が強いと言われる季節に突入です。太陽がでていなくても10時から14時は強い時間帯になるので注意が必要です。気象庁から出ている「紫外線情報」を見ると今の時期は非常に強い地域がほとんどだということがわかります。

 

 私事ですがまだ若かりし頃、UV対策などほとんどせずに子供のサッカー応援で毎週のように外に出ていた時期があります。ずっと同じ方を向いて応援することが多かったので日焼けも左右違う焼け方をしました。顔や腕を見事に日焼けして職場の先輩に「30過ぎの日焼けはシミになるからきちんと日焼け止めしたほうがいいよ。」ときつく言われたことを覚えています。その時もう30を超えていた私はそれ以降UVカットの衣類を身にまとい帽子と日傘を準備して出来る限り焼かない努力をして応援に行きました。今私の顔にはしっかりシミができています。若い時にもっときちんと対策しておけばよかったと後悔しています。

 

 先日5月の曇り空の日、うっかり対策せずに出かけてしまいました。今手の甲だけが焼けています。これもいつかはシミになってしまうかもしれません。今年こそこれ以上焼けない様にしっかり対策して外で思い存分遊びます。

 

 最後までお読みいただきありがとうございました。

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