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  1. 肺炎球菌

疾患情報

肺炎球菌

肺炎球菌とは

肺炎球菌感染症とは、グラム陽性細菌の肺炎レンサ球菌(肺炎球菌)という細菌が感染して起こる病気です。この菌は、特に冬から春先にかけて、日本人高齢者の鼻や喉の約3~5%に常在しており、咳やくしゃみなどで飛沫感染します。肺炎球菌は自然宿主として、健康で体力がある状態であれば、肺炎球菌感染症を引き起こすことはありません。しかし、免疫力低下や体調不良の時に肺炎、敗血症、副鼻腔炎、気管支炎、中耳炎、髄膜炎等、重い合併症を引き起こすことがあります。健康であっても、高齢者が肺炎球菌に感染すると症状や合併症が重くなる傾向があります。そうした人には、ワクチン接種が推奨されます。
 肺炎球菌に感染しやすいのは、5歳以下の乳幼児と65歳以上の高齢者です。乳幼児は平成25年4月より、高齢者は平成26年10月より、定期接種となりました。過去に肺炎にかかっていても、定期接種を受けることは可能です。
日本人の死因の順位は、1位がん、2位心疾患、3位肺炎(平成28年)となっており、高齢者は肺炎にかかりやすく、重篤化しやすいことが考えられます。5歳以下の乳幼児、65歳以上の高齢者は、定期接種による予防接種を受けましょう。

 

 

肺炎球菌感染症の種類

肺炎球菌性肺炎
肺炎球菌性肺炎とは、肺炎球菌が原因で起こる肺炎です。「誤嚥(ごえん)」と言って、食べ物や飲み物、唾液と一緒に肺炎球菌が気管内に入り込むと、肺炎を発症しやすくなります。高齢者に多く、死亡者が多いのも肺炎球菌性肺炎です。肺炎球菌性肺炎は突然の発熱、全身倦怠感、息切れ、咳によって発症します。血が混じった咳が出るようになり、強い胸の痛みが起こり、咳をすると痛みが増強します。また、胸水が貯まることがあります。肺炎の症状は、風邪の症状に似ていることも多く、これらの症状でつらい場合は、できるだけ早めに病院を受診しましょう。

 

肺炎球菌性中耳炎
肺炎球菌性中耳炎は、小児に起こりやすく、小児に起こる中耳炎のうち30~40%は、肺炎球菌が原因です。肺炎球菌性中耳炎では、耳が痛み、鼓膜の奥に膿が貯まり、鼓膜が赤く膨らんだりします。日本では薬が効きづらい肺炎球菌(多剤耐性)が増加しており、中耳炎の発症を繰り返したり、重症化して治りにくくなることがあります。

 

肺炎球菌性髄膜炎
細菌性髄膜炎のうち、肺炎球菌によって発症するのは20~30%であり、日本では毎年1,000人の小児が罹患しています。細菌性髄膜炎は肺炎球菌やHib(ヒブ)などの細菌が脊髄や脳を包む髄膜に入り込んで発症し、発熱、頭痛、全身倦怠感がみられます。風邪に似た症状で、早い段階での診断が難しく、重症化ことも多く、後遺症を残すこともあるため、予防接種することが重要となります

 

 

 

小児 肺炎球菌(予防接種 生後2ヶ月~ 定期接種)

肺炎球菌は、細菌による子どもの感染症の二大原因の一つです。肺炎球菌感染症はほとんどが5歳未満で発生します。肺炎球菌は、まわりを莢膜(きょうまく)という固い殻におおわれた菌で、特に乳幼児は、この細菌に対する抵抗力がありません。
肺炎球菌は、乳幼児の上気道に感染し、細菌性髄膜炎、肺炎、中耳炎、副鼻腔炎、敗血症などの感染症を引き起こします。肺炎球菌髄膜炎の死亡率や後遺症(水頭症、難聴、精神発達遅滞など)はHib(ヒブ)による髄膜炎より高く、約21%が予後不良とされています。しかし、肺炎球菌ワクチン接種により、重篤なリスクを95%以上減らすことができると言われています。
病気が重いだけでなく、早期診断が難しいうえに抗生剤が効かないこともあります。生後2ヶ月からの接種が可能なので、B型肝炎ワクチン、ロタウイルスワクチン、Hib(ヒブ)ワクチンとの同時接種が可能です。早めに接種をしましょう。

 

 

肺炎球菌(予防接種 65歳以上~ 定期接種)

肺炎は日本人の死因の第3位であり、高齢者は免疫力低下のため罹患しやすくなります。また、高齢になると発熱、咳といった肺炎特有の症状が出ない場合があり、気づかないうちに重篤化し、突然呼吸困難となる場合があります。 インフルエンザと違って、肺炎球菌感染症は、季節に関係なく発症します。肺炎は65歳以上の高齢者にとって健康を大きく損なう病気であるため、肺炎球菌予防接種はとても大切です。
平成30年度までの間は、65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳の誕生日を迎える方が対象となり、平成31年度からは、接種日当日に65歳である方が対象となります。
定期接種の時期を逃さないように接種しましょう。

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