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  1. 糖尿病

疾患情報

糖尿病

糖尿病とは

日本の糖尿病患者数は社会環境、生活習慣の変化に伴い、急速に増加しています。糖尿病は発症すると治癒することはありませんが、治療によりコントロールすることが可能です。また、糖尿病は放置すると、末梢神経障害、網膜症、腎症を引き起こし、脳卒中、虚血性心疾患などの心血管疾患の発症のリスクが高いことも知られています。そのため、糖尿病の予防・早期発見・合併症の予防が重要となってきます。
糖尿病にはⅠ型糖尿病とⅡ型糖尿病があります。血糖が高い状態になってしまう点は同じですが、発症の原因、症状、治療法などは異なります。

 

Ⅰ型糖尿病は、小児から思春期に発見される場合が多く、生活習慣とは関係ないと言われており、予防することはできません。また、原因は不明です。
Ⅰ型糖尿病は、膵臓のランゲルハンス島β細胞に炎症が起こり、壊されてしまう病気です。ランゲルハンス氏島β細胞は、血糖を下げるホルモンであるインスリンをつくります。しかし、ランゲルハンス氏島β細胞が壊されるとインスリンがつくられないため、血糖が高いままの状態となります。しかし、近年の研究によって遺伝因子や感染によって細菌やウィルスを攻撃する免疫が、自分自身のβ細胞を壊してしまう自己免疫疾患によるものではないかと言われています。Ⅰ型糖尿病の特徴的な症状として、多飲、多尿、喉が渇く、体重が減るなどの症状が急激に起こります。治療には、インスリン注射が不可欠です。

 

Ⅱ型糖尿病は、乱れた食生活や運動不足、肥満、喫煙などによる生活習慣や遺伝など要因によって発症します。以前は中高年の病気と考えられていましたが、最近では肥満や偏った食生活の子どもにも発症しています。

 

糖尿病には、三大合併症として知られる「糖尿病末梢神経障害」「糖尿病網膜症」「糖尿病腎症」があります。いずれも、糖尿病発症後10年前後の経過を経て、出現すると考えられています。
糖尿病性末梢神経障害とは、末梢神経(手足の先)にピリピリとした痺れや針を刺すような痛みが生じます。これは、比較的早期に症状が現れ、悪化すると、次第に胃腸の具合が悪くなったり、立ちくらみ、立ち上がることが困難になったりするなど、身体に様々な症状が現れます。
糖尿病性網膜症とは、血糖コントロールが不良の状態が長期化すると、網膜剥離や眼底出血が起こり、最悪の場合、失明に至ります。
糖尿病性腎症は、下肢の浮腫、全身倦怠感といった症状が良くありますが、かなり腎機能が低下しないと症状は現れません。また、慢性腎不全の状態になると、腎性貧血や尿毒症(神経痛、吐き気、食欲不振)慢性的に浮腫が起こるネフローゼ症候群等の症状が起こります。そのまま、腎臓機能障害が進むと、血液透析療法を導入することになってしまいます。

 

 

 

糖尿病の症状

Ⅰ型糖尿病は、特徴的な症状として、多飲、多尿、喉が渇く、体重が減るなどの症状が急激に起こります。
Ⅱ型糖尿病では、喉が渇く、多飲、多尿、倦怠感、食べていても痩せる、手足が痺れる、目がかすむ、空腹時に怒りっぽくなる、陰部がかゆいなどの症状がみられます。

 

糖尿病は自覚症状がなく進行しやすい病気です。糖尿病が進行していくと徐々に自覚症状が現れるようになり、「疲れやすい」「異常に喉が渇く」「尿の量と回数が多い」「体重減少」「足がつりやすい、こむら返りが起こる」などがあります。これらの症状を自覚した場合、すでに糖尿病が進行した状態の場合があります。気が付いたら、早めに病院に受診しましょう。

 

 

 

糖尿病の診断

健康診断では尿糖でのチェックがあります。尿糖は、血糖値が180になった場合は異常として検出可能ですが、基本的に糖尿病の診断は血糖値で行ないます
糖尿病は、血糖値とHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)の値、症状を調べて、その結果から診断されます。

 

➀早朝空腹時空腹時血糖値)が126mg/dL以上
②75g経口ブドウ糖負荷試験2時間値 200mg/dL以上
③時間関係なく測定した血糖値 200mg/dL以上
④HbA1c 6.5%以上
⑤朝の空腹時血糖値 110mg/dL未満
➅75g経口ブドウ糖負荷試験2時間値 140mg/dL未満

 

➀~④のいずれかが確認された場合→糖尿病型・糖尿病の疑いありとして、別の日に再検査する。別の日の再検査で、➀~➂のいずれか確認された場合は、糖尿病と診断される。

 

➀~③のいずれかと④が確認された→糖尿病と診断

 

➄および➅が確認された→正常型

 

上記いずれにも該当しない→境界型
血糖値が正常な「正常型」と「糖尿病型」との間に「境界型」がありますが、これは糖尿病になりつつあるか、もうすでに糖尿病になっている可能性があります。それを確定するためには、ブドウ糖負荷試験が必要となります。

 

 

 

糖尿病の治療方法

糖尿病の治療は、食事療法と運動療法、薬物療法があります。

 

食事療法は、必ず行わなければならない糖尿病治療の基本です。適正なエネルギー量で栄養素のバランスの良い食事をとるようにします。
一日3食、規則正しくできるだけ均等に食べましょう「まとめ食い」は、糖尿病の悪化を招きます。主食・主菜・副菜をそろえて、栄養のバランスの良い食事をしましょう。また、適正な栄養量と栄養のバランスの良い食事をするためには、「糖尿病食事療法のための食品交換表」を使用すると便利です。

 

運動療法では、筋肉の衰えの予防だけではなく、減量効果、心肺機能の改善、血糖値の改善やインスリン抵抗性の改善にも効果があることが分かっています。特にⅡ型糖尿病では、食事療法に加えて、運動療法を組み合わせることで血糖コントロールの改善が認められています。また、効率的に内臓脂肪を減らすことが出来るので、メタボリックシンドロームの予防にもなります。
運動療法は、有酸素運動と筋力トレーニングのどちらも糖尿病の改善には有効とされています。有酸素運動では、ウォーキング、ジョギング、水泳、筋力トレーニングでは、腹筋運動や腕立て伏せなど日常生活に取り入れ、出来れば毎日継続することが望まれます。
合併症がある場合や、薬物療法を行なっている場合は、運動を制限されることもありますので、医師に相談の上、行なうようにしてください。

 

食事療法と運動療法で血糖コントロールが不良な場合、薬物療法を用います。薬物療法には、内服薬とインスリン注射があります。Ⅱ型糖尿病では、食事療法と運動療法を2~3カ月続けても血糖コントロールがうまくいかない場合、お薬による治療を開始します。
食事療法や運動療法の効果、肥満の程度やインスリン分泌量から、使用するお薬が決められます。お薬は決められた通りに服用しないと、血糖コントロールがうまくいかず、血糖値が下がらなかったり、逆に低血糖を起こすおそれがあります。必ず医師の指示どおりに服用しましょう。薬物療法では、インスリンの注射を思い浮かべる人が多いですが、たいていは飲み薬だけでコントロール出来ます。
1型糖尿病は、インスリンが非常に不足しているかまたは全くないため、この調整を自然に行うことができません。そこで、1型糖尿病ではインスリン製剤を自己注射することで体の外から補って、健康な人と同じ血糖値の変動パターンに近づけて血糖コントロールを図ります。
Ⅱ型糖尿病では、内服薬による血糖コントロールが不良な時やケトアシドーシスという状態になったとき、腎臓や肝臓の働きが悪いとき、妊娠しているときなどは、インスリン注射が必要になります。
いずれも、患者様の病状に合わせて、作用が発現する時間や持続する時間が異なる注射を組みあわせて治療します。

 

 

 

糖尿病の食事のポイント

①食事の時間は規則正しく摂りましょう。まとめて摂取すると、膵臓に負担がかかり、糖尿病が悪化する恐れがあります。
②腹八分目にしましょう。ゆっくりとよく噛んで食事することで満腹感を得られ、必要以上に食べることを防ぎます。
③塩分、脂質は控えめにしましょう。塩分、脂質を控えめにし、栄養が偏らないようにしましょう。塩分の摂取に気を付け、食物繊維を多く含む食材を意識的に摂りましょう。食物繊維には、血糖値の急激な上昇を抑える働きがありますので、野菜を先に食べると食後の血糖値が上がりにくいと言われています。
※詳しくは、当院管理栄養士までお問合せください。

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