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  1. 物を持ち上げると腕が痛い?上腕骨外側上顆炎について

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スタッフブログ 2021.06.02
物を持ち上げると腕が痛い?上腕骨外側上顆炎について

結城病院スタッフブログをお読みいただき、ありがとうございます。

フライパンを振れなくなった。

パソコンの作業が痛くてできない

雑巾が絞れない

ごみ袋が持ち上げられない

近年、このような肘や手首の痛みに悩まれている方は少なくありません。このような症状が続いている場合「上腕骨外側上顆炎」が心配されます。中年以降のテニス愛好家に多いことから「テニス肘」とも呼ばれています。

主に肘の外側から前腕にかけての痛みがあり、短橈側手根伸筋という肘の外側から手首にかけて伸びている筋肉の障害が原因と考えられています。30代~50代に好発し、特に女性は難治例が多いといわれています。治療法はステロイドの注射やテニス肘バンド、体外衝撃波治療、多血小板漿局所注射、手術など多岐にわたりますが、その中でもリハビリテーションのエビデンスの強さはB、推奨度は1と、他の治療法と比較しても効果的であることが報告されています。当院のリハビリテーションでは肘や手首のストレッチに加え、肩甲骨や体幹のストレッチも指導させていただいています。

また手の使い方や生活動作、環境の見直しをすることで痛みが軽減する事例も少なくありません。まずは短橈側手根伸筋の機能をできるだけ避ける動作を指導します。具体的には手のひらを下に向けた状態(回内位)で物をつまみ上げる(3本指で手首を反る動き)を避けながら、生活でやりたいこと、やらなければならないことを遂行できるように工夫していきます。

・デスクワークでは、肘がテーブルに乗る姿勢で、上肢の負担を軽減する

・患手は基本的に中間位(親指が上の状態)もしくは回外位(掌が上を向く状態)で使う。

・ゴミ袋など重量物は回外位で持つようにする。

・パソコンのマウスは少し横向きで使えるように、マウスパットを斜めにする(上腕骨外側上顆炎用のマウスも市販されています)

思い当たる方はまず専門医にご相談されてはいかがでしょうか。

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