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  1. 弘法筆を・・・

スタッフブログ

スタッフブログ 2024.07.03
弘法筆を・・・

 いつもスタッフブログをお読みいただき、ありがとうございます。

 

 「弘法筆を選ばず」という諺があります。その道に優れた人は道具にこだわることなく自分の才能や技術を発揮することができるという意味として知られていますが、最近では実はむしろ逆で、弘法は筆を選んでいたことが知られるようになってきたそうです。遣唐使として大陸に渡った際に優れた筆の作り方を学び、現存する書からも逸品と呼ばれる高級な筆を使っていたことがその理由です。

 

 良い道具を選んで適切に使用することの重要さは書道以外の分野にも当てはまります。私が好きなマラソンにおいてはランニングシューズが良い例でしょう。つい10年ほど前までは軽量性が優先され靴底が薄ければ薄いほど良いという風潮でした。ところがここ数年ではカーボンプレートやミッドソールの反発力に焦点が当てられ、次々に厚底シューズが発売されてトップアスリートから市民ランナーまで愛用されています。各シューズメーカーも研究開発を繰り返し、より反発性の高いシューズが次々と発売されていく中でシューズの高騰が進んでいます。2023年のベルリンマラソンではケニアの女子選手が従来の記録を一気に2分11秒も更新する驚愕の世界新記録を樹立しましたが、その時に履いていたランニングシューズが記録以上に大きな話題となりました。定価は日本円にして1足8万円以上で寿命はフルマラソンたったの1回分という事実にも関わらず、シューズの軽さと反発力はその他のカーボンプレートを使用したシューズと比較しても群を抜いており、すべてのマラソン関係者の度肝を抜きました。

 

 一流のマラソンランナーと同様に市民ランナーにとってもランニングシューズの性能は重要です。1足8万円のシューズはさすがに高すぎて手が届きませんが、私自身もカーボンプレートが内蔵された厚底シューズを愛用しています。昨年12月には人生初のフルマラソンを3時間8分台で完走することができました。今後もシューズの力を借りながら、目標のフルマラソン3時間切りに向けて日々の練習を頑張っていきたいです。

 

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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