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スタッフブログ 2025.10.22
看護学校の戴帽式
いつもスタッフブログをお読みいただき、ありがとうございます。
10月8日(水)ある看護専門学校戴帽式が挙行されました。
戴帽式とは,臨地実習に望む学生を対象に、看護師を目指すものとしての自覚と責任を新たにし、その証としてナースキャップを授与され、ナイチンゲール像から灯りを受け取り、キャンドルサービスを行います。そして、その灯りの中で「ナイチンゲール誓詞」を声を揃えて暗唱する式典です。今回は、当院に勤務している卒業生が「親ローソク」の役割を立派に果たし、成長した彼女の姿にこころが熱くなり、その昔、私の父親が参列して涙目になっていたことを思い出しました。学生は緊張と不安でいっぱいですが、参列した来賓、ご両親は「戴帽」という特別な日で、感慨もひとしおだったかと思います。
ナースキャップは、院内感染の原因になりかねないということで廃止の病院がほとんどで、戴帽式をやらない学校も増えています。
ナイチンゲール誓詞は、ほとんどの方は知らないと思いますので、ナイチンゲール誓詞の訳を一部紹介します。
われはここに集いし者たちの前に、これをおごそかに神にちかわん。わが生涯を清くすごし。われのつとめを忠実に尽くさんことを。われはすべての毒あるもの、害のあるものを絶つ。悪しき薬は用いず、また知りつつこれを人にすすめざるべし。われは我が力のかぎり、わが任務のしるしを、高くせんことをつとむべし・・・・・
まだまだ続きます。 40年前、私はこの訳を暗記して式典のたびに暗唱しましたが、学校や大学によっての内容はアレンジして「決意」というかたちで暗唱するようです。「ナイチンゲール誓詞」は、ナイチンゲール自身が作ったものではありません。アメリカの看護学校の校長先生が、ヒポクラテスの誓いの中の看護に必要なところを抜粋し、ナイチンゲールの偉業を讃えてつくられたものです。近代看護の創始者であるナイチンゲールは、献身的な看護と看護環境の改善による患者への命の貢献から「ランプの貴婦人」「クリミヤの天使」と呼ばれたそうです。

「令和の天使」「結城の天使」と呼んでもらえるよう、これからも学習に励み素晴らしい看護師を目指して今後の研鑽と期待を寄せております。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。














