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  1. 遥かなるアフリカの地にて

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スタッフブログ 2019.09.17
遥かなるアフリカの地にて

先日、とあるアフリカのインターンシッププログラムに参加して10日目の息子からLINEにて連絡あり。

「今朝から38度台の発熱と頭痛・倦怠感・背部痛あり。周囲に発熱の人はいない」と。

「ええ〜 そこは日本じゃないぞ。アフリカだぞ !」と思いながら、外務省の該当国の安全情報のページを開く。すると

『(サイトより抜粋)医療環境は不良です。慢性的な医師不足に加え医師の診断能力は必ずしも高くなく正しい診断と治療が行われない場合が多々あります。看護師など医療従事者に衛生観念が欠如している上、安心して医療を受けられる状況にはありません』との記載あり(現地で奮闘されている医療従事者の皆様ごめんなさい、あくまでも外務省の記載です)。

もちろん黄熱ワクチンの接種やら、抗マラリア薬の予防内服やら、海外旅行保険の準備やら万全の体制で行ったものの、かなりの不安がよぎる。

「マラリア? 黄熱病? まさか 隣国のエボラ???」

とりあえず滞在先のスタッフに付き添われ首都の病院を受診することに。

交通手段は流しのタクシーは信用できないので、UBER(最近欧米で主流の配車サービス)をアプリから呼び出しGoogleマップをナビ代わりとして病院へ向かうとのこと。「現地のSIMカード(iPhone用)が使えて良かった」と心底思う。

遠く離れた、しかも決して開けているとはいえないアフリカの国とこんなことができているとは時代も変わったものだと思いながら、深夜に息子からのLINEでのリアルタイムな中継に目を凝らす。

しばらく間があいた後、意外に近代的な24時間対応の病院であったことと、診察後の血液検査結果待ちとの知らせあり。

「おぉ、血液検査は可能なんだ」とやや安堵。ほどなくして結果報告書の写真が息子からLINEで届きまた安堵。驚きだったのは検査項目に血液中のマラリア原虫の有無まで含まれていること。さすがアフリカ!?

マラリアでもなく最終的に何らかのウイルス感染と思われるが、重症な兆候はないとのことで滞在先に戻りそのまま安静で様子を見ることに。

幸いにもその後解熱とともに数日で他の症状も沈静化し家族でほっと一息。

情報通信網の発展と技術革新に感謝するとともに、見えないことの不安がいかに大きいかを再認識する緊張感高まる経験でした。

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