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  1. 基準値とは?ご自分の健康時の値,ご存知ですか?

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スタッフブログ 2019.12.24
基準値とは?ご自分の健康時の値,ご存知ですか?

本年も残り少なくなりましたが、いかがお過ごしでしょうか?

 

患者さんから、「検査結果が基準値から少し外れているが大丈夫ですか?」と心配そうに声をかけられることがあります。

ほんの僅かなずれでも、本人は不安になってしまいますよね。

そこで今回は基準値について少しふれてみたいと思います。

検査データを判断する時、一般的な目安となるものに、臨床判断値と基準範囲とがあります。臨床判断値とは、特定の疾患の診断基準であったり、特定の疾患の判別、治療の目標値に用いたりするもので、当院では血糖、脂質、尿酸などに臨床判断値を使用しています。

一方、多くの項目で使用する基準範囲(基準値)は臨床判断値とは概念自体が異なり、特定の疾患に限定せずに健常者集団の測定結果を集計し、平均値をはさんで95%の人が含まれる範囲をいいます。

統計的に出しているため健康人でも5%は外れることになってしまいます。

また、年齢など個々の背景によっても基準値の考え方がかわるため、検査値がその枠から外れれば直ちに異常というものではなく、逆に病的な人の値がこの基準値内に収まってしまうこともあり絶対的なものではありません。

そんなことから、かつては基準範囲を正常値といっていましたが、正常という言葉が誤解や混乱を招くこともあり、現在では使われなくなってきています。

つまり、正確な診断には基準値との比較だけではなく、医師による個別的な判断が必要となるのです。

 今後、ご自分の結果を基準範囲と比べるときには、多少のずれならその値や範囲にとらわれ過ぎずに、あくまでも一般的な目安だと考えたほうがいいかもしれません。

むしろ、検査結果をみる上で大切なのは、自分自身の健康時の値を知る事です。定期的な健康診断などを通して、ご自分の値を把握し、そのときの値と比較していくことが重要です

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