スタッフブログ
スタッフブログ 2025.07.02
医療と介護の連携
いつもスタッフブログをお読みいただき、ありがとうございます。
まずは自分の経験談を話しますが、小生がかつて救急病院で当直をしていた時のことです。認知症で寝たきり状態の高齢者が救急車で搬送されてきました。娘さんが申し訳なさそうに付き添ってきました。救急搬送されてきた方は普段一人暮らしで、ここ二、三日姿が見えないので民生委員が心配して様子を見に行くと畳の上で衰弱していたそうです。急いで隣町に住んでいる娘さんに連絡して救急車を呼んだということです。お尻から背中には床ずれができており悪臭をはなっていました。
そういう患者さんの入院では発症のきっかけや今までの暮らしぶりについて答えられる人がなかなかいない、本人に話を聞こうにも衰弱して口がきけない、なんとか会話ができたとしても認知症で正確に答えられない。同居家族がおらず、近しい家族も遠方に住んでいて普段の生活がわからない。普段何の薬を飲んでいるのかわからない。
このように診断の前提となる情報がわからず、これは困ったなという経験がありました。そんな時、地域包括支援センターや介護支援専門員(ケアマネジャー)と繋がっていれば家族構成、既往歴、服用している薬などさまざまな情報がもらえるかもしれません。訪問看護を利用していれば訪問看護師から的確な情報がもらえます。
また入院し治療して良くなった後、いよいよ退院となった時に介護との連携がしっかりできればスムーズに退院できるし、退院後に介護施設でのデイサービスやショートステイ等を利用しながら自宅での療養生活を長く続けることができるでしょう。
同樹会の職員として3か月が経ちましたが、自分が地域包括ケアシステムを担う一員として今後どのような役割を果たすべきかについてこれから考えてゆこうと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。