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スタッフブログ 2025.11.12
ノーベル賞・イグノーベル賞
いつもスタッフブログをお読みいただき、ありがとうございます。
2025年のノーベル生理学・医学賞は坂口志文氏を含む研究チームが受賞しました。
受賞テーマは「免疫のブレーキ役である制御性T細胞の発見」。免疫というと体を守る力というイメージがありますが、守るだけではいけなくて、攻撃しすぎないブレーキも必要です。もし、このブレーキが壊れると、自分の体を攻撃してしまう「自己免疫疾患」になることもあります。研究チームはこのブレーキ役の細胞(制御性T細胞)を明らかにしたもので、自己免疫疾患の治療をはじめ、がん治療や移植医療に役立つと期待されています。
一方、ちょっと笑えるけれどスゴイ研究に贈られるイグノーベル賞があります。今年のイグノーベル生物学賞に、こちらも日本の研究チームが受賞しました。テーマは「牛をシマウマ柄にするとハエが寄りにくくなる」。黒い牛に白い縞模様を描いたところ、牛に寄り付く吸血性のハエが大幅に減少したことを発見しました。どうやらシマウマ柄がハエの目を惑わせるようなのです。畜産現場では害虫対策につながる発見で、殺虫剤の使用を減らすことも可能になるかもしれないと期待されています。
ノーベル賞が正しさを追う科学なら、イグノーベル賞は楽しさを探す科学。方向は違っても、どちらも世界をもっと良くするという共通の目的がありますよね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。














