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  1. 放射線科・放射線設備

放射線科

MRI検査

フィリップスMRI画像1
フィリップス製MRI装置

MRIとはMagnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像法)の略で、体の中の様々な組織にある特定の原子(MRIでは水素の原子核のプロトンが用いられます。それは人体の大部分が水からできているからです。) の磁気共鳴現象を利用して画像をつくっています。
MRI検査の利点として、
1.放射線による被曝がありません
2.いろいろな方向の断層像が得られます
3.組織間のコントラストが高く病変の検出に優れています
4.造影剤を使わない血管撮影(MRA)が可能です
などが挙げられますが、以下の点も指摘されます。
1.検査時間が長く検査内容にもよりますが約20~30分位かかります
2.検査の対象に制限があり、心臓ペースメーカーや動脈瘤クリップの保持者など検査ができない場合があります
3.動きに弱い検査であるため、じっとしていられない人には不向きです
4.強い静磁場を得る目的でドーム内が狭い閉鎖空間であるため、圧迫感があり人によっては検査がうまく出来ないことがあります

X線CT検査


東芝製 Aquilion64

X線CT(X-ray Computed Tomography)とは、X線を使ったコンピュータ断層撮影の意味で、身体の撮影断面(通常は横断面)に多方向から幅の狭いX線ビームをあてて、透過したX線のデータを収集し、断層面の各点のX線分布をコンピュータで計算し画像化するものです。
最近のCT装置は撮影時間の短縮の目的で、ヘリカルスキャンやマルチスライスなどの技術が導入されています。
ヘリカルスキャンは、連続回転スキャンを行いながら寝台を一定速度で移動させ、そのらせん状のスキャンデータから画像を得る方法です。
マルチスライスは、1回転で複数枚の撮影が完了する技術で、検出器の列数だけの画像枚数を一度に撮影することが可能となります。従来のヘリカルCTは、シングルスライスCTと呼ばれ、検出器が1列で1回転1枚の画像が得られる装置でしたが、今回、当院に導入したマルチスライスCTは、64列の検出器を持ったタイプで、1回転で64枚の画像が得られ、シングルスライスCTと比べて撮影時間は1/64となります。つまり、従来の装置で1分かかった撮影が1秒で終了してしまいます。
さらに、検査が早いだけでなく、0.5mmスライスで断層像を得ることが出来るため、高精度の立体画像が得られるだけでなく、従来の装置では難しかった心臓の冠状動脈の描出や各種CTアンギオ(造影剤を用いた血管撮影)にも対応可能となり、アンギオシステムを一部代替できるような画像を得ることが出来ます。

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マンモグラフィ検査

乳房のX線撮影のことを、マンモグラフィと呼んでいます。マンモグラフィは、胸部や骨のX線検査などと原理はまったく同じです。乳房にX線を当てそのX線の吸収差をフィルムに写し出すものです。他の撮影と大きく違うところは、乳房は全体が柔らかい組織でX線の吸収差が少ないため通常のX線装置では撮影することが出来ません。その為、乳房専用のX線装置を用いて乳房専用のフィルムに撮影する必要があります。マンモグラフィでは、乳腺内に出来る微小石灰化や触診の難しい小さな腫瘤陰影を描出することが出来ます。
マンモグラフィの検査はそのような微小石灰化の早期発見、またそれが良性なものか否か診断に大変有効です。

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